肩関節の診断と誤診の実際
どのように診断されるか
肩関節の疾患診断方法としては以下のものがあります。
・痛みの性状
・身体所見 : 可動域制限やインピンジメント兆候
・疾患の特徴的検査
・画像検査 :レントゲン、MRI、超音波
他の肩疾患と誤診の原因
類似している疾患には以下のようなものがあります。
・上腕二頭筋腱炎
・腱板断裂
・石灰沈着性腱炎
これらが誤診される原因には、①症状が似ていること ②画像診断での見落としや判断が難しい ③年齢的背景による先入観 ④自然経過が似ている ⑤肩関節周囲の構造が複雑 という点が挙げられます。
共通する主な症状としては肩の痛み(特に夜間痛)、可動域制限、動作時痛などが挙げられます。五十肩は自然に寛解するのに対し、腱板断裂や石灰沈着性腱炎も一時的に症状が軽快することがあるため、一見区別がつかないことがあります。また、MRIや超音波をしないと腱の断裂や小さい石灰は見落とされることがあり、レントゲン検査だけだと誤診につながることがあります。年齢に基づく先入観で疾患を決めつけてしまうのも危険です。
「50肩」をひとまとめにするリスク
上記のような五十肩と類似した疾患では、動かしていってよいものと病期によって安静にしないといけないものがあります。もし腱板損傷を起こしている場合、特に肩が動かないものが五十肩だと思い込み無理矢理動かすことで腱板断裂を引き起こしてしまう可能性があります。自己判断で治療する前にしっかりと医師に診てもらいましょう。
